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「カツラが急に不自然になった?」実は顔ではなく自毛が変わっているかもしれない

何年も同じようなカツラを使っていると、ある日ふと「以前より不自然に見えるような気がする」と感じることがあります。

製品が大きく傷んでいるわけでもない。髪型を変えたわけでもない。それなのに、鏡を見るとなんとなく違和感がある。

そんなとき、ついカツラのほうに原因があると思ってしまいます。

ところが、変わっているのはカツラではなく、周囲に残っている自分の髪のほうかもしれません。

 

カツラは変わっていなくても、自毛は少しずつ変わっている

人の髪は年齢とともに少しずつ変化していきます。

もっとも分かりやすいのは白髪でしょう。

50代のころには黒髪が中心だった方でも、60代、70代となれば、もみあげや側頭部、後頭部に白髪が増えてくることがあります。

変化するのは色だけではありません。

一本一本の毛の太さや毛量、ツヤ、まとまり方なども以前とは少しずつ変わってきます。

ところがカツラは、作ったときの髪の状態に合わせて作られています。

つまり、何年か経つうちに「自毛だけが先に年齢を重ねている」ということが起こるのです。

特に目立ちやすいのが「白髪の量」の違い

たとえば60歳のとき、自毛に白髪が少し混じっていたとします。

そのときの自毛に合わせて、黒髪を中心に少量の白髪を混ぜたカツラを作りました。

そのカツラを何年も同じような仕様で使い続けたとしましょう。

やがて自毛の白髪が増えてきます。

すると側頭部や後頭部には白髪が目立っているのに、頭の上にあるカツラだけは以前と変わらず黒い、という状態になることがあります。

一つ一つを別々に見れば、それほど不自然ではありません。

ところが頭全体を一つのヘアスタイルとして見ると、少しずつバランスが崩れてきます。

「カツラが急に不自然になった」と感じる原因の一つが、こうした自毛とカツラの時間差なのです。

黒い髪ほど若く見えるとは限りません

白髪が増えてくると、「カツラくらいは黒いほうが若く見えるのでは?」と考える方もいらっしゃいます。

もちろん、黒髪が似合う方もいます。

ですが、自然なカツラを考えるうえで大切なのは、単純に髪を黒くすることではありません。

自毛とカツラを一緒に見たときに、一つの自然な髪型に見えることのほうが重要です。

側頭部に白髪が増えているのなら、カツラにも適度に白髪を混ぜたほうが、かえって自然に見える場合があります。

若々しく見せることと、髪を真っ黒にすることは、必ずしも同じではないのです。

白髪にも色々あります

ここでもう一つ、意外と知られていないことがあります。

カツラに白髪を増やすといっても、単純に真っ白な毛を何本か足せばよいというものではありません。

実際の人の白髪をよく見ると、完全な白だけではなく、少し灰色がかった毛、黄味のある毛、黒髪の中で光の当たり方によって白く見える毛など、さまざまです。

そのため、カツラに白髪を追加するときも、毛種や毛色を使い分けながら自毛とのバランスを見ていきます。

同じ「白髪20%」という状態でも、使う毛の色や混ぜ方によって印象はかなり変わります。

こうした細かな違いが、カツラの自然さには意外と大きく影響します。

毛量の変化でも違和感は生まれます

変化するのは白髪だけではありません。

年齢とともに自毛のボリュームが少なくなってくる方もいます。

以前は側頭部や後頭部に十分な毛量があり、その上に少しボリュームのあるカツラを付けても自然に見えていた。

ところが自毛の量が少なくなっているのに、カツラだけが以前と同じ毛量のままだと、頭の上だけボリュームが強く見えることがあります。

本人は毎日少しずつ変化しているため、なかなか気づきません。

昔の写真と現在の写真を並べて見て、初めて違いに気づくこともあります。

「カツラが古くなった」と決めつけなくてもよい

こうした違和感を感じたとき、「もうこのカツラは寿命なのかな」と考える方もいるでしょう。

もちろん製品そのものが傷んでいることもあります。

ですが、問題が色や毛量のバランスだけなら、必ずしも新しいカツラに作り替えなければならないとは限りません。

製品の状態や構造にもよりますが、白髪を追加したり、毛量を調整したり、カットを変えたりすることで、現在の自毛になじみやすくできる場合があります。

特に白髪の追加では、現在の自毛を確認しながら、白髪の量だけでなく毛種や毛色まで変えて調整することで、より自然な印象を作ることができます。

カツラも一緒に歳を重ねればいい

カツラを作ったとき、「これで完成」と思ってしまいがちです。

ですが、使っている本人はその後も年齢を重ねていきます。

白髪が増えたり、髪が細くなったり、似合う髪型そのものが変わることもあります。

そう考えると、カツラだけを何年も同じ状態にしておく必要はありません。

自分が変われば、カツラも少しずつ変えていく。

そのくらいの感覚で付き合っていくほうが、長く自然に使い続けることができます。

もし最近、「昔より少しカツラが不自然に見える」と感じるようになったなら、一度カツラだけではなく、鏡の中の自毛も一緒に見てみてください。

変わったのは、カツラのほうではないかもしれません。

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