技術者によるカツラのメンテナンスの効果
ちょっと意外かもしれませんが、お手入れをマメにしている方の中にも、状態の悪いカツラをガマンしながら使い続けている方がいます。
長年カツラをお使いで、お手入れの経験を積んでいるはずなのにです。
それほどカツラというものは扱いにくくて難しいものなのでしょうか?
確かにカツラは繊細に作られています。
機械で量産できるものではありません。
技術者が綿密に設計し、手作業で作り上げられる手の込んだものです。
でも、それが理由というわけではないのです。
経験者なのにガマンしながら状態の悪いカツラを使い続ける。
どうしてそんなことになってしまったのか、今回は実際にあった、あるお客さまのお話をさせていただきます。
修理することもなく、新品の様な状態にするカツラ専門技術
左の写真は、製作から2年も経っていない、とある会社で作られた製品です。
お客さまがご自身で毛のモツレを解こうとかなりブラシで力をかなり加えてしまい、激しくチヂレています。
すでにブラシが通らなくなるくらい毛質が固くなり、絡み合って梳こうにもギチギチと音をたててビクともしません。
右の写真の毛質は、ふんわりさらさら、モツレもありません。これなら良い状態といえます。
右が使用前、左が使用後、それも長年つかったらこのように使用不能の状態になってしまった。
そんなカツラの使用前後の比較写真・・・ではありません。
実は左の写真がお客さまより持ち込まれたばかりの状態で、右の写真は技術者がメンテナンスを行った数十分後の写真なんです。
この製品は、長年他社製品をお使いだった方が当社への乗り換え相談の際に持ってこられたお手持ちのカツラです。
通っているカツラ専門店から、そろそろ作り替えの時期だと言われたそうで、この際だからいろいろな店も見てみようと思い当社にお越しになられたとのことです。
お手持ちのカツラを拝見させていただくと、状態は決してよくありませんでしたが、幸い痛みはそれほどでもなく、店内でクリーニングと熱処理などの最適な処置だけで状態を回復させることができました。
ご相談にこられたお客さまには「新品みたいになった」と大変喜んでいただけました。
お手持ちの古いカツラ、実はまだ使えるかもしれない!?
先ほども申しましたが、カツラを長年お使いの方でも、意外と悪い状態で使い続けている方がいます。
カツラの不具合は完成時にすべてわかるものでもなく、日常生活で使ってみて初めてわかる不具合もあります。
そういったお客さまひとりひとりの製品にあったお手入れ方法をしっかり理解することではじめて長くきれいな状態でカツラを使い続ける事ができるのです。
この方の場合は、カツラを作った会社で正しい取り扱い方を教えてもらわなかったのが原因です。
もし月1回と言わず、半年に1回でも専門家のちゃんとしたメンテナンスを受けて、ご自身でカツラの取扱い方をちゃんと知っていれば、もっと快適な日常を送れていたに違いありません。
もう寿命かも・・・と思われているお手元の製品。
もし3年程度しか使っていないのであれば、ぜひ一度拝見させてください。
もうダメかと思っていた製品も、ほんの数十分で劇的に改善することもあります。
お手持ちのカツラ、いま通っている会社で作り替えを勧められたら。製品を拝見させていただき本当に使えないのか見させていただくこともできます。
カツラを一筋に扱ってきた専門店の視点からいろいろとアドバイスをさせて頂けるかもしれません。
どうぞお問合せフォームよりお気軽にご相談ください。